2014/08/17

melu: GIF Animation ver. ROOM2


今日です。

ROOM 2
open 18:30 start 19:00
¥1000+order
みぇれみぇれ melu:
Sun, August 17

江古田・フライングティーポット

若い鳥と老いた鳥


老いた鳥は若い鳥に言いました


「ある日突然 羽根がぴくりとも動かなくなる時が来る
ある日突然 さえずる舌を どちらに動かしたらいいかわからなくなる時が来る
太陽がのぼるまでできていた当たり前のことが できなくなるんだ
飛ぶ事も歌う事もできない 
想像できるかい?」


「飛べなくなったら困るな
明日は海の向こうに見える島まで行く約束をしてるんだ
歌えなくなったら困るな
彼女が好きだなんて 照れくさくて言えないから」


若い鳥の瞳は青く澄み、力強く、おそれを知りません
老いた鳥は愛しそうに その瞳を見つめて続けます


「勇敢な若い戦士 おまえはわたしの誇りだ
いいかい
もしおまえが どうしようもない恐怖と悲しみに包まれるようなことがあったら
覚えていてほしいんだ
おまえがお腹の中にいた時の音を
肯定と希望の音そのものだ
すべての動きを止めないと
その音は聴こえてこない
みな忘れちまうんだ
我々は
ただただそこにいなさいと
すべてに祝福されて 生まれてきたということを
忘れちゃいけないよ」


淡くにごった金色の瞳は シワだらけのまぶたにゆっくり隠されていきます


若い鳥は 飛べなくなる事も 歌えなくなる事も 想像できません
まだ見てない素晴らしい世界があるのに
じっとなにもしないなんて!
どこへいきなにをしようと、毎朝いてもたってもいられないのですから


若い鳥は 老いた鳥の話をすぐに忘れ
明日の冒険に胸を踊らせながら
眠りにつきます


彼が肯定と希望の音と出会うのは またべつのおはなし。



rico




2014/08/06

"ROOM" vol.2  8.17.Sun



きたる8/17日曜日、melu:第2回目の自主企画、"ROOM"vol.2を開催します。







開催場所は第一回目と同じく江古田フライングティーポット(http://flyingteapot1997.wix.com/ekoda-flying-teapot)です。

夏フェスやらお盆やら海やら花火やら...
世間一般ではイベント目白押しの8月ですが、melu:の音楽がちょっとでも気になるなって思っていただける方は、この機会にぜひお足をお運びください。

今回もmelu:が大好きなミュージシャンをゲストにおよびすることができました。

ご紹介致します。


みぇれみぇれ
ひとりの時間の為の絵本的歌音楽。
kimiによるソロプロジェクト、2013コントラバスにて広瀬達也が加入
うたとギターに小楽器や愉快で奇妙な詩をのせた
心地よいメランコリックサウンドが語りかける

 「卓越したポップセンスに加え、サンプラーや様々な楽器を駆使して表現される  ”おはなし(歌)”は聞き手を強烈に惹き付けるだけでなく  音によって具現化された絵本を観ているようである。」 M3Hrecord

http://myeremyerezundoko.jimdo.com/





2年ほど前に対バンさせていただいて以来、記憶にずっと残っていたアーティストさんで、
先日colobsさんのレコ初ライブで再度拝見した時に、その独特な音世界にすっかり魅了されてしまいました。



今回はみぇれみぇれさんをおよびして、melu:初めての2マンを開催することになりました。

初めての2マンということで、正直な所不安もありますが、自信を持ってご紹介したいアーティストさんをお呼びすることができました。
どうか、観て聴いていただきたいです。

そして来てくださったあなたに、たくさんのおみやげをこころの中に残せるようなイベントにできたらと思っています。

ご予約はメール(me-lu@live.jp)もしくはtwitterアカウントにてリプライDM、facebookからのメッセージなどで受け付けています。





鳥は再びわたしの前に現れこう言った


「効率のいい飛び方を考える鳥、
飛ぶために小さな虫をたくわえる鳥、
やみくもに羽根を動かす鳥、いろいろ見てきたけど 君はどれにも当てはまらないね。
なぜ飛ばないんだ?」
「目に映るものすべてがこわくて、ここから動き出せなかったの。」
「きみはいつもすこしばかりおおげさだ。」
「わたしもそう思う。」



鳥は羽根を力強く動かし、風を待つ  鳥は今まさに目の前で飛ぼうとしている
わたしになにかを諭そうと 訴えようと 大きく羽根をばたつかせる


鳥のくちばしにはさまった小さな虫とパチリ、目が合う
虫の目はわたしでもなく鳥でもない、どこともしれない虚空を眺めている
わたしは彼の事を考える  考えなくてはと、強く思う



「悲しいことと怖いこと、かぞえたらきりがないよ。らりらりほ。」


愛しい彼は むしゃむしゃと 音をたてて飲み込まれ
バタバタと音を立てて july jokeは 去っていった



rico